犯罪や非行をした人の中には、頼ることのできる人がいなかったり、生活環境に恵まれなかったり、あるいは、社会生活上の問題があるなどの理由によりすぐに自立できない人がいます。更生保護施設はこうした人たちを一定期間保護し、円滑な社会復帰を助けて再犯を防止するという重要な役割を担っています。 更生保護施設は、行き場のない刑務所出所者等と地域をつなぐ架け橋です。
昭和34年9月30日、宮中における香淳皇后の更生保護事業関係者一同に対する皇后宮御歌。
御歌
きずつきし 心の子らを いだきよする
ははともなりて いつくしまなむ
理事長 田上 龍太郎
刑事施設を仮釈放になった人又は満期釈放になった人、少年院を出た少年、刑の執行猶予を言い渡された人、起訴猶予になった人等の内、帰住地のない人いわゆる保護者のいない人に対して、国からの委託に基づき宿泊や食事の援助を行う民間の施設です。
姫路薬師寮では次のような人を収容します。
・刑事施設を仮釈放になった人
・刑事施設を満期釈放になった人
・刑の執行猶予になった人
・起訴猶予になった人
犯罪や非行に走った人々にも、再起のチャンスがあります。更生保護施設では、彼らが人間性を取り戻し、自信を持って社会に貢献できるようにサポートしています。
私たちは、彼らを差別することなく、共に明るい未来を築くために、宿泊場所、教育、医療、就職支援など、必要なサポートを提供しています。
ここでの生活や訓練を通じて、彼らは社会に貢献できるようになります。私たちは、彼らの再出発を応援し、共に明るい未来を築くために、引き続き支援してまいります。
・宿泊・食事の提供
・就労支援
・生活指導
・福祉・医療のあっせん
・薬物に対する離脱指導支援
・退所後のフォローアップ支援
6:00:起床、朝食
7:30:就労活動
18:00〜20:30〜:夕食・入浴
21:30:門限・点呼
22:00:余暇休息
24:00:消灯
姫路薬師寮は、地域の清掃活動や神社の秋祭りに参加するなど地域とともに歩みます。
更生保護施設は、安全で安心な明るい地域社会を築くための再犯防止推進施策に欠かせない施設です。その運営は、国からの委託費によって維持されていますが、入所状況によって極めて流動的な面がありますので、篤志家からの寄附金を募っております。